ノロウイルスの感染経路は?感染源は牡蠣?予防方法は?

公開日:  最終更新日:2015/12/11

新型のノロウイルスが流行しているようです。現在、ノロウイルスには、ワクチンや特効薬がありません。新型ノロウイルスは、症状などは今までと同じですが、多くの人は免疫を持っていないので、今まで感染した事のない人でも感染する可能性が増えてます。

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ノロウイルスの感染経路は?

ノロウイルスの感染経路は、わずかな埃や水分にくっついて、口から人の体に侵入してきます。人の体の中には、粘液や酸の強い胃液などもありますが、それでもウイルスは死なずに通り抜けてしまいます。意外に知られていませんが、ノロウイルスが増殖できるのは「生きた人間の小腸」だけなのです。小腸のヒダの周りは分厚い粘膜で覆われていますが、ノロウイルスはそれすらも簡単に通り抜けてしまいます。そしてめでたく小腸の中に入ると、凄まじい勢いで増殖が始まります。たった数時間で数十万倍にも増殖します。ノロウイルスにかかると酷い嘔吐と下痢を起こすのは、ノロウイルスが増殖する際に小腸の細胞を破壊するので本来の小腸の働きが出来なくなるために引き起こされます。そして、小腸の細胞が破壊しつくされたらノロウイルスの増殖は止まります。増殖が止まれば後は排泄されていくだけなので、身体は徐々に回復していきます。

ノロウイルスの感染源は牡蠣(カキ)?

冬は牡蠣(カキ)の身が厚くなって一番おいしくなるシーズンですね。プリプリの牡蠣の身をチュルンと食べるのは至福の時です。しかし、ノロウイルスといえば、牡蠣と連想してしまうほど、牡蠣とノロウイルスは切っても切れない関係にあります。ノロウイルスの感染源は牡蠣だ!と言われるのは一体なぜでしょうか?!

もともと、ノロウイルスは牡蠣(カキ)の体内で増える事は決してありません。ノロウイルスが増殖するのは、生きた人間の小腸だけです。それなのになぜ、海産物の中でも牡蠣にノロウイルスが見つかる事が多いのでしょう?

ある調査によれば、身のあちこちにノロウイルスが検出された牡蠣を採取した海水を調べたところ、1ℓに1個のノロウイルスが確認されました。ちなみに、川の水の場合、ノロウイルスの濃度は、1ℓあたり100個~1000個になります。

牡蠣には、海水の汚れを取りこんで浄化する働きがあるため、この時に、海水中のノロウイルスを一緒に取り込んでしまったと考えられます。一般的にはノロウイルスは牡蠣だけと思われがちですが、実は海水を吸い込んでろ過する働きのある二枚貝などの他の海産物にも気を付ける必要があります。しかし、なぜ、人間の小腸でしか増殖できないノロウイルスが海中にいるのか不思議だと思いませんか!

その答えはノロウイルスはどこから流れてきたのか辿ってみると明らかになります。ノロウイルスが海水に流れる前を遡っていくと、最終的には下水処理場に辿り着きます。下水処理場では、驚くことに、下水1ℓあたり約10万個のノロウイルスが検出されました。川や海の水に比べると、恐ろしいほど高い濃度です。下水処理場では、今の技術ではノロウイルスを除去できていないのが現状です。除去しきれなかった水が川を通って海に辿りつき、その海水を牡蠣が吸い込み、それを人間が食べて小腸で増殖されるという循環になっています。

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生食用の牡蠣は、ほとんどが安全に生産されていますが、100%安全とは言い切れません。心配であれば火を通した方がより安全でしょう。特に気を付けないといけないのは、生食用よりも加熱用の牡蠣を十分な加熱をせずに食べた時に感染する事が多いので十分注意して下さい。ポイントは、85℃で1分間加熱すれば安全が増します。

ノロウイルスの感染を予防方法は?

ノロウイルスは、現在のところ、予防接種のワクチンもありませんし、もしかかった場合でも効果のある薬がありません。ただ、嘔吐と下痢に耐えながら治まるのを待つのみという状況です。こんなに医療も技術も進んでいる現代になぜ?と思ってしまいますが、それは、ノロウイルスが生きた人間の体内でしか増殖しないという特徴があるため、実験や研究が出来ないからです。そうなると、普段の生活で出来る最低限の事を気を付けていく事が重要になります。以下は、ノロウイルスの感染を予防するのに効果的だと言われている事です。

① 手洗い(15秒以上)
石けんでの手洗いでは、ノロウイルスを殺菌する事はできませんが、手に付いたウイルスを流すことはできます。特にトイレ後は必ず流水による手洗いを15秒以上行いましょう。

② トイレの消毒と使い方
トイレ内の手が触れる場所は全て消毒が必須です。ドアノブやレバー、スイッチなどは確実に菌が付着していますので重点的に消毒をしましょう。トイレの消毒には、塩素系消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム)を使うと効果が高いです。トイレを流す時は、必ず蓋を閉めてから流すことが重要です。蓋をせずに流すと、しぶきがあちこちに飛び散って1時間以上浮遊する事になります。

③マスクをしましょう。
特にトイレの清掃や、嘔吐物の処理にはマスクを着用しましょう。

④できれば生食を避け、加熱しましょう。
牡蠣などの二枚貝を食べる時はしっかり加熱する事です。牡蠣からノロウイルスにかかる原因の多くは、加熱用の牡蠣を十分に加熱しなかったために起こります。加熱用の牡蠣に火を通す場合は、85°で1分を意識してしっかり火を通しましょう。生食用は比較的安全だと言われていますが100%の保証はありません。生ガキは美味しいですが、そこはぐっとこらえて、やはり、なるべく生食を避ける方がリスクが減ります。

⑤乳製品を毎日取り入れましょう。
ノロウイルスの予防効果が期待できる食べ物として牛乳やヨーグルトなどの乳製品が注目されています。乳製品にはラクトフェリンという特殊なたんぱく質が沢山含まれおり、毎日摂取する事で腸の中にバリアを作り感染を防ぎます。ある研究で、保育園児に毎日乳製品を取ったチームと取らないチームに分けて観察したところ、毎日乳製品を取ったチームは、取らなかったチームに比べると感染率が三分の一に激減したという結果が出ています。

まとめ

ノロウイルスの感染を予防する方法は、今できる最善の方法を徹底して行い、ノロウイルスを体内に入れないようする事です。

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