梅ジュースを作る時や保存する時に使う保存容器を選ぶ際の注意点や大きさ、消毒方法についてご紹介します。
梅ジュースの保存容器
梅ジュースを作る時に使う保存容器は、一般的には透明のガラス製の瓶を使う方が多いです。いわゆる梅を漬ける時期になるとスーパーなどでよく見かける、赤い蓋のついた広口の大きな密閉ビンです。
これから毎年梅ジュースを作る予定だという方なら、使い勝手がいいので、ぜひ1つは持っておきたい容器です。大きさにもよりますが、だいたい1000円以内で購入できます。
しかし、買うのはもったいないし、大きいから梅のシーズン以外は邪魔になりそうだから「他の容器で代用したい!」という方もいることでしょう。
その際、 梅ジュースを作るときの保存容器を選ぶ時にはいくつか注意点があるのでご紹介しますので、保存容器を選ぶ際の参考にしてみて下さい。

①食品用の保存容器を使いましょう。
食品用として作られていない容器を使うのはおすすめできません。その理由は、例えば、ガラス製品は、鉛の量を増やすことで透明度が上がるそうです。
食品用でない保存容器を使うと、場合によっては、その鉛が溶けだすというようなこともあるからです。
また、プラスチック製品や金属類でも同じようなことがいえますので注意が必要です。ちなみに余談ですが、ペットボトルやプラスチックが酸に反応して良くないのではないかと心配される方も多いのではないでしょうか。
調べてみるとペットボトルやプラスチックと酸の関係については、出来た梅ジュースの酸はそれほど強いものではないので「大丈夫」という意見が多かったので心配なさそうですが、梅のエキスを摘出している最中には、発酵などの影響で思わぬ変化を引き起こす可能性もありますので少し注意した方が良さそうです。

②消毒できるもの使いましょう。
長期間保存する場合は特に、雑菌やカビの繁殖が心配です。せっかく作った梅ジュースを 良い状態で作って保存するためには、保存容器を使用前にしっかり消毒することが大事です。
その点を考えてもガラス瓶は、消毒しやすく扱いやすい保存容器ということで多く人が使っている理由の一つでもあります。
ちなみにガラス瓶は遮熱性が高く発酵しにくいので、失敗が少ないのもいい所です。

③広口で中身の確認がしやすく、密閉できるものを選びましょう。
広口のものは手入れや作業が楽にできます。また見やすいことも大事な要素です。こまめに覗くことで小さな変化を見逃さないようにしましょう。雑菌の侵入や乾燥などを防ぐために、しっかり密閉出来るものというのはマストです。
作り慣れている上級者で、少量作る場合などはビニール袋のようなもので作る方もいます。
また、丁度梅ジュースを作る時に使えそうな4ℓぐらいの大きさの海苔の瓶などを使うという方もいるようですが、今はそのような海苔の瓶はあまり見かけなくなりましたね。
家にそのようなものがある方は使えそうですが、「そんなのないわ」というなら、特に手作り梅ジュース初心者さんの場合なら、梅ジュース用の保存瓶を一つ用意することをおすすめします。
梅ジュースを作るビンの大きさは?
梅ジュースを漬け込む前の梅は、まだ固いのでかさばるのに加え、大量の砂糖などを入れるので結構大きめの容器が必要になります。
しかし、日にちが経つにつれエキスが出てくるとカサが減っていき最後には梅の実自体も取り除くので、出来上がった梅ジュースを大きな容器のまま保存すると、置き場所に困ることがあるので小さめの容器に移して保存する方が良い場合があります。
もちろん、梅ジュースを漬けたそのままの容器で保存している方も多いでが、小分けにすることで、何度も開封して酸素に触れる機会が増えることによる酸化を防ぐ効果もあります。
保存容器と一言でいっても、梅ジュースの保存容器には、梅ジュースを作る時に使う大きな容器もあれば、出来たシロップを保存するための小さめの容器もあります。
出来たシロップを保存するなら大きさはさほど気にする必要はなさそうですが、梅ジュースを漬ける時に使う保存容器については漬け込む分量によって大きさを考える必要があります。
梅ジュースの出来上がりは、瓶の大きさの違いで発酵の過程が変わり味なども変わると言われることがあります。
梅シロップを作る時に使う保存容器のサイズを選ぶ際は、通常は2倍の容量があれば入りますが、梅の大きさなどの違いで場合によっては1回で入りきらない場合もあります。
余裕をもたせて「梅の重さの2.5倍の大きさ」を目安にするといいでしょう。
たとえば、梅が1キロを漬けるなら3L、2キロなら5Lのサイズを選べば大概は大丈夫でしょう。
迷ったら大きい方を選ぶといいいかもしれませんね。また、小さいサイズを2つに分ける方法もあります。お好みで!
梅ジュースの保存瓶を消毒する方法は?
梅ジュースを作る時には、雑菌によるカビなどの発生を抑えるために、梅を漬ける保存瓶を消毒しておく必要があります。
保存ビンの消毒の仕方をいくつかご紹介しますので、ご自宅の環境に合わせて選んでください。
◆【煮沸消毒の方法】
煮沸消毒は一番一般的な方法ですが、梅ジュースを漬ける時に使う大きなビンがスッポリ入るかなり大きめサイズのお鍋が必要になります。
①ビンやフタなどはしっかり洗っておきます。鍋にたっぷりの水を張り、そこに洗った瓶や蓋、梅ジュースを作る際に使う調理器具などを入れて火にかけます。
水の時からビンを入れているので、急激な温度差による保存瓶の割れを防ぎます。
②水が沸騰したら5分程加熱をします。この時、水面からはみ出している部分は、ひっくり返すなどしてしっかり全体を消毒します。
③火傷しないように気を付けて瓶や蓋などを取り出し、清潔なフキンの上に伏せて置く。
布巾の上に清潔な割りばしなどを格子型に組み、その上に、梅ジュースの保存瓶の口が下になる様にひっくり返して乗せれば効率よく乾かせますよ。
④そのまま煮沸消毒した保存瓶中がしっかりと乾くまで置いておけば、梅ジュースの保存瓶などの煮沸消毒の出来上がりです。
◆【熱湯消毒】
湯消毒は、梅ジュースを漬ける時に使う大きなビンを煮沸消毒できるだけの大きなサイズの鍋がない場合に有効な方法です。
①十分洗った保存瓶に、まずは60℃ぐらいのお湯をビンの全体に回しかけ、ビンを温めます。これは、冷えた瓶にいきなり熱湯をかけると温度差で瓶が割れてしまうのを防ぐためです。
②瓶の中に入ったお湯を捨てます。
そして今度は、沸騰したお湯をビンの内外全体にまんべんなくしっかりと回しかけます。
③④は、煮沸消毒の手順と同じなので省略します。
◆【アルコール消毒】
①ホワイトリカー、焼酎、ウォッカなど、アルコール度数の高いお酒(35℃以上、出来れば50℃以上)又は、キッチン用のアルコール除菌スプレーや、エタノールなどでも消毒できる簡単な方法です。①ビンをよく洗い、乾かします。
②保存瓶の中に少量のアルコールを入れてゆすりながら全体に行きわたらせます。
蓋や梅ジュースを作る際に使う調理器具はキッチンペーパーなどにアルコールを染み込ませて丁寧に拭きます。
③アルコールを捨て、キッチンペーパーや清潔な布巾で丁寧に拭き、暫く自然乾燥させます。
◆【電子レンジで消毒】
小さい保存瓶などであれば、電子レンジを使って消毒することもできます。
(蓋や調理器具などは、電子レンジを使わず上記で紹介した方法で消毒しましょう)
①ビンをよく洗い、軽く水気を切ります。
②水がついたままの保存瓶の口が上になる様にして電子レンジに入れ加熱します。ビン1つにつき、500wで1分程度が目安ですが、条件により変わりますので様子を見ながら行って下さい。
③火傷に注意しながら保存瓶を電子レンジから取り出し、清潔なフキンの上に伏せて置きます。
まとめ
梅ジュースを作ったり、保存したりする保存容器を選ぶ際の注意点や、サイズ、消毒方法等についてご紹介しました。
宜しければ、保存容器を選ぶ際の参考になさってください。美味しい梅シロップができますように!
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